著:吉岡禅寺洞
解説:生駒大祐
出版:暁光堂
製本:B6
表紙:ソフトカバー
土の詩人。その、自由かつ先鋭的な句の数々。
ごきかぶりのあわてようおかしくもない夜です
季節の歯車を 早くまわせ スイートピーをまいてくれ
1889年福岡県生まれ。学生時代から新聞の俳句欄や雑誌への投句を続け、ホトトギス同人となる。後に口語・自由律・無季俳句に傾倒。1936年、日野草城、杉田久女らと共にホトトギスから除名処分を受けた。その後、自ら創刊した雑誌「天の川」にて、芝不器男や富安風生、横山白虹、篠原鳳作など多くの才能を育て、九州俳壇の中心的人物として活躍。
その後「天の川」は廃刊となり、今日では禅寺洞の俳句を知る機会は少ないが、自由かつ先鋭的な句の数々は現代の読者にも新鮮な衝撃を与えてやまない。
■収録作品
銀漢
新墾
天気図