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亀鳴く

1,650円

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春には、鳴かないはずの亀が鳴く―― 不思議な俳句の季語「亀鳴く」をめぐる書き下ろし・録り下ろし作品、5篇と4曲を収録した、CD-R付ZINE。 ■参加作家 オカヤイヅミ くどうれいん トオイダイスケ 中村さやか 福嶋伸洋 岬ロカ 山口優夢 ゆnovation yohei 写真=金本涼子 イラスト=カニコーセン 編集=酒井匠 ■収録内容 巻頭グラビア [小説] 三月の海/福嶋伸洋 [小説] ハイパースプリングタートルナイト/くどうれいん [漫画] 夕亀/オカヤイヅミ [エッセイ] 亀が鳴くように/山口優夢 [短詩(自由詩)] 亀鳴くにまつわる、彼女の傍点/中村さやか [ミニコラム] おとな科学電話相談室「亀って本当に鳴くんですか?」 [ミニコラム] 「亀鳴く」のプレイリスト [音楽] Tortoise Head/yohei walkin’/ゆnovation days of carapaces/トオイダイスケ Sometimes Turtle Sings In April/岬ロカ ■「亀鳴く」とは? 古くから俳句に用いられている春の季語で、「春になると亀の雄が雌を慕って鳴くというが、実際には亀が鳴くことはなく、情緒的な季語」(角川書店『俳句歳時記』)と説明されています。 春ののどかで、ぬぼーっと間の抜けた感じや、少しロマンチックな感じ、同時にどこか不穏さや、SFのような趣も感じられる、おもしろい言葉です。 亀鳴くや人に魔のさすときのあり(鈴木真砂女) あそびをり人類以後も鳴く亀と(田中裕明) 亀鳴くや身体のなかのくらがりに(桂信子) 大丈夫づくめの話亀が鳴く(永井龍男) 亀鳴くや事と違ひし志(安住敦) 亀鳴くや皆愚かなる村のもの(高浜虚子) 亀鳴くや行きしことなき本籍地(小川軽舟) 『亀鳴く』(CD-R & Magazine)は、9人の書き手・音楽家のみなさんに、この「亀鳴く」という言葉をテーマに、小説・エッセイ・音楽etc.を作りおろしていただき、それをまとめたものです。 (※本書およびCD-Rには、俳句作品・句評・俳論は一切出てきません。) ■編集・発行者プロフィール 酒井 匠 1983年2月東京生まれ、神戸在住 フリーランスで編集、企画、イベント制作、コーディネーター等を務める ゲストと共に神戸の街を巡る吟行句会イベント「Gabarito KOBE」主催 『real local神戸』にて「神戸音楽カレンダー」連載中

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